エスカレーター研究オンラインミーティング
昨日はゼミの学生二人と一緒に(株)計画構造研究所の小川さんとエスカレーターの課題についてオンラインミーティングを行いました。社会科学が専門の我々とは全く異なる視点で視野も大いに広がりとても有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございます。
NHK未来スイッチで連載
計画構造研究所はエンジニアリングで社会の様々なソリューションを提供している企業ですが、一昨年NHKの「未来スイッチ」のエスカレーター編で片側を空けて歩行するのと両側に立ち止まるときでは輸送効率の点からどうなるのかシミュレーションをされた方々です。我々の研究も同じくNHKで取り上げられたことからずっと注目をしてきていました。
「みんなで止まれば速くなる」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article11/
新田ゼミが取り上げられたのはこちら。「思わず立ち止まるデザインを考えた」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article16/
昨年からずっとお会いしてお話を伺いたいと思っていたのですが、昨年は夏休みはずっと六本木ヒルズでの実証実験をやっていて、なかなかお会いすることもできませんでした。
しかし、今年は直接お会いできない代わりに、この暑さの中移動もなく時間的余裕が持てるオンラインでのミーティングという手段で実現しました。オンラインも捨てたものではないですね。
初めてお会いしてしかもオンラインなのになぜか昔から良く知っている人のように感じたのは不思議です。アプローチの仕方は違ったとしてもエスカレーターの片側乗車を何とかしたいという気持ちは同じだからでしょうか。今後もぜひ協力してやっていきたいものです。
社会課題の解決には立場を超えた力を結集
エスカレーターについては現在学生達は3年生5人でWithコロナ時代の乗り方の研究を続けていますし、昨年までの内容をHPを作って報告しようと頑張っています。私は昨年「商品開発管理学会」で報告したものをベースに現在論文執筆中。やはり研究者としてアウトプットしていかないとだめなんだと昨日のミーティングでも再認識
エスカレーター研究のオンラインでミーティングは今回で既に7回目になりました。手すりのラッピングと足型の施工をして頂いた「アサイマーキングシステム」、同じ理念で協力している「東京理学療法士協会」の皆さま、昨年実験場所を提供して頂いた森ビル(株)の皆さま、エスカレーターを文化人類学の立場で研究なさっている江戸川大学名誉教授の斗鬼先生、最もエスカレーター問題に頭を悩ませているJR東日本の皆さま、そして私がこの社会課題を何とか解決したいという強い気持ちを持ったきっかけであり障害があることで右にしか立てないという事実を教えてくださった白岩さん…多くのエスカレーター改革チームの皆さんとミーティングを重ねてきました。
経営学には近年コレクティブインパクトという概念が出現しています。単なるコラボレションに留まらずNPOや企業、行政などのセクターを超えて共通のアジェンダをもとにコミットするというものです。まさにそんな感じで進めています。少しでも安全で誰もが公平に使えて楽に移動できるエスカレーターを目指して!!!