なぜ、大学生に体験会?

忘れられた大学生たち 

 内閣府の調査によると世代ごとに取ったアンケートでは20代が障害者に対する差別や偏見が最も高いことがわかりました。最も低いのは60代以上です。普通に考えると若い人の方が差別も偏見もないのではと思いがちですので、正直驚きました。理由は書かれていませんが、60代以上の人が差別意識が低いのは段々と自分自身が高齢化してくると足が悪くなったり目が見えにくくなったりと気持ちがわかるようになり共感するからではないかという気がします。逆に最近の小学生や中学生は共生の教育が行われており、このような体験会も最近は学校でも頻繁に行われるようになりました。企業がCSRの一環で行う事業の対象にするのもほぼ小学生です。もちろん、先入観のない小さい頃が効果的なのはわかります。ただ、現在の大学生の世代は殆ど障害者の方を知る機会を持てないまま過ごしてきました。そんな彼らが社会に出た時に初めて身近な存在として障害者と出会うということが起きてきます。障害者雇用はいっそう進むでしょうし、企業のダイバーシティの理念は浸透していくと思います。そんな時に無知で偏見のある人が入社してきたらどうなるか…このような問題意識で学生達の「体験会」をやろつという話が持ち上がりました。